東京 上野





不忍池を歩く白鷺
伝西郷隆盛(1)
西郷隆盛は267年続いた徳川幕府を倒し時代を一新して明治新政府を創りあげた人である。
西郷を大勢の藩士の中からすくい上げたのは1851年に藩主になった島津斉彬で大久保利通とともにその献策はおおいに登用された。のちに城代家老小松帯刀も加わり薩摩藩と日本を動かしていくことになる。
西郷隆盛(1828-1877)大久保利通(1830-1878)小松帯刀(1835-1870)島津斉彬(1809-1858)
1853年ペリーの率いる黒船が浦賀に姿を見せる。仰天するような文明と有無を言わせぬ軍事力をみせつけられ「日本」は大騒ぎになる。先見の明を持つ斉彬は徳川慶喜の担ぎ出しや海防の手配などで動く。1854年頃から斉彬の手足となって西郷は活動を始めたらしい。
しかし1858年に斉彬が急逝し安政の大獄の嵐が吹荒れる。井伊直弼など保守派の追及が厳しく西郷は奄美大島に隠れ住む。
その後西郷が表舞台に登場するのは1864年の禁門(蛤御門)の変あたりからである。
<次回からの予定>
伝西郷隆盛(2)禁門の変と薩長同盟
伝西郷隆盛(3)江戸無血開城 西郷・勝会談
伝西郷隆盛(4)西郷の帰郷
伝西郷隆盛(5)西南戦争

不忍池
上野のお山と本郷台地に挟まれた周囲 2kmほどの池。深さはは50cmを超えるというが冬場シラサギがそっそっそっと歩いているのを見るともうすこし浅いのかもしれない。
前にも書いたが江戸期、不忍池の蓮は有名で近くの茶店では蓮飯を売っていたという。
また蓮の若根は将軍家に献上されたりもしたらしい。
上野の森 博・美ニュース
