神奈川 鎌倉・北鎌倉








鎌倉の春は淡然としている
若宮大路は相模湾・由比ケ浜から鶴岡八幡宮につづく大通りで鎌倉の町を一直線に貫いている。京都・平安京における朱雀大路のような存在である。
その大路の二の鳥居から三の鳥居まで、中央部分が一段高い。段葛と呼ばれる。二の鳥居の柱の裏にある鎌倉市の解説によるとはじめ一の鳥居から三の鳥居まで段葛はあったとある。妻政子の懐妊を喜び頼朝が築かせたという。
段葛は2016年の春、新しくなった。桜も若木になり日の丸を掲げて祝った。以来6年、今年は華やかに花を咲かせるだろう。昨2020年と2016年の桜を見ていただきたい。
源氏池畔の桜
源氏池は1182年にできあがったという。北からみる桜がいい。
大蔵幕府跡前通りの桜
永福寺跡に咲く桜
頼朝公墓所参道の桜
墓所に向う参道に咲く桜は年々立派になっている。
1185年・文治元年は日本の歴史が一転した年と言えそうである。つまり、真正な武家・軍事集団を率いる源氏の頭領頼朝が、武家でありながら公家の雅さになびく軟弱武家集団平家を壇ノ浦に沈め、武家政権を樹立した年なのである。以後、武家政権は1867年徳川幕府が収束するまで続いている。
さらに、1185年、源頼朝は日本を統一コンセプトで統治するた守護・地頭という地方統治組織を作り各地に置いた。号令1つで安芸国の反乱や肥後国の領土訴訟を治められるようにしたのだ。もちろん守護・地頭の人事権も手中にした。
1185年が鎌倉時代の始りだという識者はこれらのことをベースにしている。
頼朝が補任した地頭に島津氏がいる。島津氏の家祖といわれる島津忠久である。はじめ頼朝が忠久に薩摩国島津荘を与えたことで島津と名乗ったという。1186年のことといわれるが、島津忠久は出征した1189年の奥州征伐で功があり、1197年薩摩国と大隅国の守護職を得ている。

【特別展】
バレエ映画の世界
~日本バレエ発祥の地・鎌倉~
2020年12月18日~2021年3月14日
料金:一般200円/小・中学生100円
【映画上映2021年3月〜】
■幸福の黄色いハンカチ
3月2日~3日、5日~7日
監督:山田洋次
出演:高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり、太宰久雄、渥美清、たこ八郎
■男はつらいよ
3月2日、4日、6日、7日
原作・監督:山田洋次
出演:渥美清、倍賞千恵子、光本幸子、笠智衆、志村喬、森川信、前田吟、三崎千恵子
■砂の器
3月9日~12日
監督:野村芳太郎
原作:松本清張
出演:丹波哲郎、加藤剛、森田健作、島田陽子、山口果林、加藤嘉、春田和秀、笠智衆
■僕はイエス様が嫌い
3月13日、14日
監督・脚本・撮影・編集:奥山大史
出演:佐藤結良、大熊理樹、チャド・マレーン、佐伯日菜子
3月の段葛
二の鳥居で一礼、段葛をあるいて八幡さんに行くというルーティーンをもった人が結構多い。
■鎌倉文学館
収蔵品展
作家 身のまわり―その2
会期:1月5日〜4月11日
開館時間:9:00 ~ 16:30(1月~2月)
9:00 ~ 17:00(3月~4月)
※入館は30分前まで
休館日:月曜日
入館料:一般300円、小中学生100円
■鎌倉市鏑木清方記念美術館
2021年1月12日~3月12日(予定)まで展示設備の更新のため休館。
■神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
新型コロナウイルス感染拡大防止のため1月12日から臨時休館