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東京アートニュース

 
東京アートニュース  
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河井寛次郎 《三色打薬貼文扁壺》 1960年代、陶器、個人蔵 撮影:大屋孝雄

ピクチャレスク陶芸
アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで

会場:パナソニック汐留美術館 →新橋MAPへ
会期:7月12日(土)~9月15日(月・祝)
休館日:水曜(9月10日は開館)、8月12日~8月15日
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/25/250712/

陶芸と絵画的表現の交差に焦点を当て、アートとしての魅力を探る展覧会。
近代から現代まで、ユニークな陶芸の作家たちをジャンル横断的に注目する実験的な企画で、色彩やかたちやマチエールなどの視点から、それぞれの作品のみどころをひもといていく。
個人作家として創作的な陶芸の礎を築いたとされる富本憲吉やバーナード・リーチ、民藝運動を推進したことでも知られる河井寛次郎や濱田庄司に始まり、伝統的な技術の革新をもたらした陶芸家、前衛陶芸の旗手、茶陶の名手、イギリスやデンマークの作家、1960年代から80年代生まれのアーティストまで、約50名の作家の総計約120作品が並ぶのは圧巻。
本展にあわせ、特集展示として「ジョルジュ・ルオーの手仕事」を併催。陶磁器と関わりのあるルオー作品などに注目した内容となっている。

北大路魯山人 《織部俎板盤》 1949年、陶器、京都国立近代美術館
※無断転載禁止

入場人数の制限や、入場券・日時指定券が必要な場合がありますので、お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。


東京

幕末土佐の天才絵師 絵金
会場:サントリー美術館 →六本木MAPへ
会期:9月10日(水)~11月3日(月・祝) ※作品保護のため、会期中展示替えを実施
休館日:火曜(9月23日、10月28日は18:00まで開館)
開館時間:10:00~18:00、金曜、11月1日・2日10:00~20:00、9月26日・27日は六本木アートナイトのため21:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2025_4/index.html

高知城下で生まれ、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風を残し、地元高知では「絵金さん」の愛称で長年親しまれてきた土佐の絵師・金蔵(1812-1876)。
歌舞伎や浄瑠璃のストーリーを極彩色で絵画化した絵金の芝居絵屏風は、今なお夏祭りの間に神社や商店街の軒下に飾られ、提灯や蝋燭の灯りで浮かび上がる画面は、見る者に強い印象を残している。
東京の美術館では初の大規模展となる本展では、絵金の芝居絵屏風を飾ってきた神社の絵馬台を展示室に再現するとともに、絵馬提灯を展示。絵金の類稀なる個性と魅力を十分に楽しめる。

  • 伊達競阿国戯場 累 二曲一隻 香南市赤岡町本町二区 【通期展示】
    ※無断転載禁止

特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」
会場:国立科学博物館 →上野MAPへ
会期:7月12日(土)~10月13日(月・祝)
休館日:7月14日(月)、9月1日(月)、9月8日(月)、9月16日(火)、9月22日(月)、9月29日(月)
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
https://hyogakiten.jp/

本展では、現代よりもはるかに寒冷だった4万年前の氷河期を生きた動物たちや人類について解説し、絶滅か生き残りかの命運を分けた謎に迫る。
氷河期のメガファウナ(巨大動物群)とともに注目は、日本初公開となるネアンデルタール人とクロマニョン人の実物の頭骨。
氷河期を生きた日本三大絶減動物(ナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、ハナイズミモリウシ)などの動物たちと、氷河期の日本列島での人類の暮らしもあわせて展観する。

  • ホラアナグマ(生体復元模型)
    ※無断転載禁止

特別展「江戸☆大奥」
会場:東京国立博物館 平成館 →上野MAPへ
会期:7月19日(土)~9月21日(日)
休館日:月曜(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日
開館時間:9:30~17:00、金・土曜、7月20日、8月10日、9月14日9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://ooku2025.jp/

江戸幕府の隠された歴史ともいえる、大奥の歴史と文化を、その虚実を通して紹介する展覧会。
歴代の御台所や側室、絵島生島事件で有名な月光院付きの御年寄である絵島、十三代将軍徳川家定などに仕えた将軍付き御年寄・瀧山をはじめとする女性たちを、ゆかりの品々とともに紹介し、繊細な刺繡模様の武家きものの数々を展示する。
楊洲周延が描いた、大奥の女性たちの生活や行事を40場面の絢爛豪華な錦絵『千代田の大奥』が一挙公開され、五代将軍徳川綱吉が側室である瑞春院(お伝の方)にあてて、贈り物の上に掛けて送ったと伝えられる刺繡掛袱紗(重要文化財)は、見どころのひとつとなっている。

  • 重要文化財 刺繡掛袱紗 浅葱繻子地杜若と撫子に酒器「長生」字模様
    江戸時代 17~18世紀 奈良・興福院(奈良市)蔵
    前期展示(7月19日~8月17日)
    ※無断転載禁止

スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
会場:国立西洋美術館[東京・上野公園] →上野MAPへ
会期:7月1日(火)~9月28日(日)
休館日:月曜(7月21日、8月11日、8月12日、9月15日、9月22日は開館)、7月22日、9月16日
開館時間:9:30~17:30、金・土曜9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://drawings2025.jp

世界最高峰であるスウェーデン国立美術館の素描コレクションから、ルネサンスからバロックまでの名品を選りすぐって紹介する展覧会。
展示構成は、イタリア・フランス・ドイツ・ネーデルラントの4章に分かれており、デューラーやルーベンス、レンブラントら巨匠が残した名品をはじめ、芸術家の技量と構想力のすべてが注ぎ込まれている素描の魅力を、じっくりと堪能できる。

  • アンニーバレ・カラッチ 《画家ルドヴィーコ・カルディ、通称チゴリの肖像》
    1604 -09年頃 スウェーデン国立美術館蔵
    ©Cecilia Heisser/Nationalmuseum 2015
    ※無断転載禁止

ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
会場:東京都美術館 →上野MAPへ
会期:9月12日(金)~12月21日(日)
※土・日曜、祝日および12月16日(火)以降は日時指定予約制。(当日空きがあれば入場可)
※12月12日(金)までの平日に来場の場合は日時指定予約は不要。
休室日:月曜(9月15日、9月22日、10月13日、11月3日、11月24日は開室)、9月16日、10月14日、11月4日、11月25日
開室時間:9:30~17:30、金曜9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
https://gogh2025-26.jp

ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会。
本展では、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、30点以上のファン・ゴッホ作品で初期から晩年までの画業をたどり、ファン・ゴッホが集めた作品や、日本初公開となるファン・ゴッホの貴重な手紙4通などを展示。
コレクションを継承し、フィンセントの作品を世界へ広めることに貢献した弟テオ、テオの妻ヨー、テオとヨーの息子フィンセント・ウィレムの3人の家族や、現在のファン・ゴッホ美術館の活動を紹介することで、家族の受け継いできた画家の作品と夢を今日に伝える。
また、本展では、「イマーシブ(没入)」体験ができる大規模空間での映像上映も実施。通常の鑑賞では気づきづらい新たな発見を楽しめる。

  • フィンセント・ファン・ゴッホ 《画家としての自画像》
    1887年12月-1888年2月 油彩、カンヴァス  65.1×50cm
    ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
    Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
    ※無断転載禁止

トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~
会場:森アーツセンターギャラリー →六本木MAPへ
会期:7月16日(水)~9月17日(水)
休館日:会期中無休
開館時間:10:00~18:00、金・土曜、祝前日10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
     ※土日祝日および8月12日~8月15日、9月16日・17日は日時指定予約制。
     詳細は展覧会公式サイトでご確認ください。
https://tove-moomins.exhibit.jp/

「ムーミン」小説の出版80周年を記念して、フィンランドのヘルシンキ市立美術館(HAM)の協力のもと、開催される展覧会。
「ムーミン」の生みの親で多方面に活躍したアーティスト、トーベ・ヤンソン(1914-2001)の油彩画や第二次世界大戦前後の風刺画、「ムーミン」小説・コミックスの原画やスケッチ、愛用品など約300 点を通して、トーベの創作の世界を振り返るとともに、彼女の人生が色濃く反映された「ムーミン」シリーズの魅力にも迫る。

  • トーベ・ヤンソン「ムーミンたちとの自画像」1952年 インク、紙
    ムーミンキャラクターズコレクション © Moomin Characters™
    ※無断転載禁止

茨城

津和野町立安野光雅美術館コレクション 安野先生のふしぎな学校
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
会期:9月13日(土)~11月16日(日)
休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日
開館時間:9:30~17:00(最終入場は16:30)
https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=431

絵本のほか、装丁デザインや文筆の仕事でも豊かな才能を発揮した、画家・安野光雅。本展では、終戦直後の一時期に小学校の教師を務めた、“安野先生”の作品約150点を、学校の授業科目に見立てた章構成で紹介。細部まで描き込まれた美しい原画の数々に注目し、安野に大きな影響を与えた言葉「インタレスト」の種を探してみたい。

  • 「もみじ」『歌の絵本―日本の唱歌よりー』より 1977年
    ©空想工房 画像提供:津和野町立安野光雅美術館
    ※無断転載禁止

栃木

new born 荒井良二  いつも しらないところへ たびするきぶんだった
会場:宇都宮美術館
住所:栃木県宇都宮市長岡町1077
会期:7月20日(日)~9月23日(火・祝)
休館日:月曜(9月15日は開館)、9月16日
開館時間:9:30~17:00 (最終入館は16:30)
https://arairyoji-nb.exhibit.jp/

日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ているアーティスト・荒井良二(1956-)。
本展では、絵画や絵本原画、イラストレーション、新作のインスタレーションや愛蔵の小物たちを通して、絵本だけでなく、絵画、音楽、舞台美術にまで及ぶ幅広い活動を続ける荒井良二の「いままで」と「これから」を紹介する。
作家自身が行う、展示空間の特徴を活かした会場構成や、展示のさいごでは、新作のインスタレーション《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》も大きな見どころだ。

  • 《名前の知らないわたしと誰かが聞いている》2023年 ©Arai Ryoji
    ※無断転載禁止


石川

移転開館5周年記念 ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―
会場:国立工芸館  →金沢MAPへ
住所:石川県金沢市出羽町3-2
会期:9月9日(火)~11月24日(月・休)
休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日
開館時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
https://www.momat.go.jp/craft-museum/exhibitions/564

20世紀を代表するイギリスの陶芸家ルーシー・リー(1902-1995)の、10年ぶりの大回顧展で、国立工芸館に寄託された井内コレクションを中心に、制作初期から円熟期までの貴重なルーシー・リー作品が一堂に会する。
本展では、彼女が出会った人、もの、場所、そして時代背景を交えながらその作品を紐解き、ウィーンで出会ったヨーゼフ・ホフマンやロンドン時代のバーナード・リーチ、ハンス・コパーなど、彼女と交流のあった作家たちの作品もあわせて展示することで、その造形の根源へと迫る。

  • ルーシー・リー 《ピンク象嵌小鉢》 1975-79年頃 国立工芸館蔵
    撮影:アローアートワークス
    ※無断転載禁止

滋賀

おさんぽ展 空也上人から谷口ジローまで
会場:滋賀県立美術館
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
会期:9月20日(土)~11月16日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は開館し、翌日休館)
開館時間:9:30~17:00(最終入場は 16:30)
https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/9892/

散歩という身近なテーマで、時代やジャンルを超え、様々な作品を紹介する展覧会。
本展では、散歩や歩くことをめぐって生まれた、重要文化財2件を含む74作品を、一部展示替えをしながら紹介。人々に念仏を勧めて諸国を歩いた遊行の聖である空也、一遍、一向の像も、あわせて展示される。
また、『孤独のグルメ』の漫画家谷口ジローの作品『歩くひと』の原画も見どころのひとつとなっている。

  • 菊池契月 《散策》 1934年 京都市美術館蔵
    (展示期間 9/20-10/19)
    ※無断転載禁止

京都

きもののヒミツ 友禅のうまれるところ
会場:京都国立近代美術館 →祇園・清水寺・銀閣寺MAPへ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
会期:7月19日(土)~9月15日(月・祝)
   前期/7月19日~8月17日
   後期/8月19日~9月15日
※前・後期で展示替えあり
休館日:月曜(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日
開館時間:10:00~18:00、金曜10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
https://www.yomiuri-osaka.com/lp/kimono/

装いとして、また美術品として国内外で熱い視線を集め、“Wearable Art(着るアート)”とも称される「きもの」のデザインにスポットを当てた展覧会。
「きもの」は、反物を直線縫いで仕立てるため強い平面性をもつ一方、その表面に繊細かつ華やかに施される多彩な意匠は、身体にまとうことで立体性を帯びる。
本展は近世から近代のきものの優品や、近世の流行を支えた雛形本などの資料、さらに円山応挙から始まる京都画壇の展開と染織図案の関わり、図案を染織作品へと応用する過程、染織図案の流行がほかの工芸品と共有するものであったことも紹介。これまでにない視点から“きもののヒミツ”に迫る。 特に、合計約100点にも及ぶ明治時代から昭和時代初期にかけての友禅染裂の展示は、多種多様な流行を反映しており、見どころの一つとなっている。

  • 《小袖 白綸子地立木薔薇文様》
    19世紀初期 株式会社千總ホールディングス蔵
    ※無断転載禁止

特別展「⺠藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」
会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊1階 →祇園・清水寺・銀閣寺MAPへ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
会期:9月13日(土)~12月7日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は開館)
開場時間:10:00~18:00(最終入場は17:30)
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20250913-20251207

「民藝」という言葉が誕生して100年を迎えるにあたり開催される、「⺠藝」と「京都」の関わりに焦点を当てた展覧会。
本展では、「民藝」という言葉が誕生するきっかけとなった木喰仏をはじめ、新作⺠藝の制作集団である上加茂民藝協団で活動した黒田辰秋(1904-1982)、青田五良(1898-1935)の作品や、民藝関係者のサロン「三國荘」のために制作された河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチらの工芸作品、柳宗悦らによる日本全国の蒐集品や、芹沢銈介、棟方志功などの民藝関連作家の優品を展示。また、京都における民藝運動の推進者や支援者をめぐる作品や資料などとあわせ、京都と民藝との関わりを総合的に紹介する。

  • 黒田辰秋 《螺鈿くずきり用器/岡持ち》
    1932年 鍵善良房蔵 撮影:伊藤信
    ※無断転載禁止

大阪

小出楢重 新しき油絵
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
会期:9月13日(土)~11月24日(月・振)
休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日、11月4日
開館時間:10:00~17:00(最終入場は16:30) 、
     9月13日~9月16日は10:00~19:00(最終入場は18:30)
https://nakka-art.jp/exhibition-post/koide-2025/

大阪出身で、近代日本を代表する洋画家の一人、小出楢󠄀重(1887-1931)の四半世紀ぶりの大規模な回顧展。
本展では、初期から晩年までの画業を各時代の代表作とともにたどり、楢重の油彩画の魅力に迫る。また、素描、ガラス絵、装幀、挿絵、随筆などに発揮された多彩な才能もあわせて紹介。
最晩年に描かれた「裸婦の楢重」の代表作7点は、大きな見どころとなっている。

  • 小出楢重 《裸女結髪》 1927年 京都国立近代美術館
    ※無断転載禁止




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